家で使える有酸素運動マシンの種類とおすすめ
有酸素運動マシンは種類によって辛さが変わる
エアロバイク、クロストレーナー、トレッドミル(ランニングマシン)、ロウイングマシン
有酸素運動の器具は他にも種類はありますが、どこのスポーツジムにも置かれているのは概ね上記の4つです。
この内、ロウイングマシンだけは上半身を使う有酸素運動でロウイングのロウとはボートのオールを漕ぐ動きを意味しています。
他の3つは下半身を使う有酸素運動ですが、それぞれの違いは以下の通りです。
では、各マシンは何を基準に選べばいいのか?
その判断基準は以下になります。
一方で、柔軟性と筋力のいずれか、もしくは両方に問題ある人は使えるマシンが限られます。
それは原則として、以下の順に運動強度は上がっていくからです。
エアロバイク→クロストレーナー→トレッドミル
スポーツジムに入会していれば順番通りに試していけばわかりますが家に購入してやる人は使ったことがなければ判断基準が必要です。
そこで、本記事では
- 家の中で有酸素運動をしたい!
- でも、有酸素運動マシンを使ったことがないからどれを選べばいいかわからない…
そんな悩みを持つ人に対して、どのマシンを選ぶべきかの判断基準を提供します。
柔軟性や筋力に問題ある人が考慮するべきこと
有酸素運動の用途はウォーミングアップ、クールダウン、心肺機能の向上など複数ありますが最も多いニーズは体脂肪の燃焼です。
有酸素運動で体脂肪を燃焼させるには目標心拍数を設定して20分以上運動する必要があります。
しかし、これはあくまで前提条件です。
柔軟性や筋力に問題ある人は以下2点にも気をつける必要があります。
この2点に注意しないと不適切なフォームで運動を続けることになり、運動中や運動後に身体の痛みを感じる可能性があるからです。
そこで、一人でできる柔軟性や筋力のチェック法があればわかりやすいですよね。
以降ではそれぞれのマシンに合わせたチェック法を紹介していきます。
それぞれのチェック法から得られた判断材料を基準に最適なマシンを選ぶことができます。
おすすめの有酸素運動マシンを選ぶための判断基準
各種チェック法を基にした選択表一覧
SCKCチェック
チェック法:スプリットスクワット・テスト※ベーシック編
手順
動作中は、前脚の膝が内側に入ったり外足体重になったりしないように注意します。
具体的には以下の写真でチェックできます。
このSCKCチェック中に上記の注意点が顕著に現れ、クリアできない人は立位姿勢で正しい姿勢をキープできない可能性が疑われます。
そのような人は、現状ではエアロバイクを選ぶことをお勧めします。
エアロバイクは座りながら行うので、極端な姿勢の崩れを防ぎながら有酸素運動できるからです。
SCKCチェックをクリアできた人は有酸素運動中に正しい姿勢をキープする最低限の筋力はあると思われるので、クロストレーナーを選んでください。
CKCチェック
チェック法:ストレートレッグ.w/スプリットスクワッティング・テスト
手順
動作中は、前脚の膝が内側に入ったり外足体重になったりしないように注意します。
具体的には以下の写真でチェックできます。
このCKCチェック中に上記の注意点が顕著に現れ、クリアできない人は腰椎を支える腸腰筋の柔軟性が低い可能性が疑われます。
そのような人は、現状ではクロストレーナーを選ぶことをお勧めします。
理由は、腸腰筋の柔軟性が低い状態でトレッドミルを使用すると、例えウォーキングであっても崩れた姿勢で動作を行う可能性が考えられるからです。
CKCチェックをクリアできた人はウォーキングなら正しい姿勢をキープする最低限の筋力はあると思われるので、トレッドミルを選んでください。
ただし、ランニングではなくウォーキング限定です。
CKCadチェック
チェック法:スプリットスクワット・テスト※アドバンス編
ここで行う2つのパターンはともに両手を後頭部に置き、両肘を開いたまま行います。
両手を置く位置以外の手順は、SCKCチェックとCKCチェックと同様です。
また、動作中に前脚の膝が内側に入ったり外足体重になったりしないように注意する点も同様です。
このCKCadチェック中に上記の注意点が顕著に現れ、クリアできない人は平衡感覚に乏しく、ランニング中に左右バランスが崩れるなどの可能性が疑われます。
そのような人は、現状ではトレッドミルを使用するにしてもウォーキングに留めておく方が安全です。
理由は、股関節を支える力が弱いのでランニングを行うと膝や腰に負担がかかる可能性が考えられるからです。
CKCadチェックをクリアできた人はランニングでも正しい姿勢をキープする最低限の筋力はあると思われるので、トレッドミルでランニングを行なっても大丈夫です。
ただし、あまり速度は上げすぎないように注意してください。
ロウイングマシンの場合
判断基準:歩行が全くできないけど、上半身なら動かせる場合
チェック法:ロウイング動作
座った姿勢(写真上)と立位での前傾姿勢(写真下)の2パターンでチェックします。
それぞれの姿勢で両腕を真っ直ぐに伸ばした状態から両腕を曲げて肩甲骨を寄せて背すじを伸ばします。
これらの動作で以下2点のような癖がなければロウイングマシンを使っても問題ありません。
- 腰を強く反る
- 首や肩がすくむ
もし、上記のような癖が出ればその原因は柔軟性と筋力の低下が影響しています。
具体的にいえば柔軟性が低いことで肩甲骨を適切に動かせないので、腰を反らせたり首や肩をすくめて代償的な動作をしています。
そして、そのまま続けていけば腰部の姿勢をキープする筋力が欠如して腰痛を引き起こす可能性があります。
また、股関節や足首の柔軟性に乏しい場合も運動中に適切な前傾姿勢を取れません。
このような場合も同様にロウイングマシンの動作中に腰に違和感が出る可能性があります。
まとめ
有酸素運動とは心拍数と時間をコントロールして行う運動です。
屋外で行うウォーキングやランニングでなくても自宅で有酸素運動マシンを使って同等の効果を出すことは可能です。
マシンを使う際の注意点の一つは、柔軟性や筋力に問題ある人はその影響で姿勢が崩れて運動中に痛みを感じる可能性があることです。
その場合は、各人のフィジカル的な特徴とマシンの特徴をマッチングさせる必要があります。
そこで、本記事ではどの有酸素運動マシンを使うべきかの判断基準を提供しました。
もちろん、ここで提供した基準にしたがわなくても運動能力の高い人はどのマシンも安全に使えるかもしれません。
しかし、万全を期すならぜひ利用してください。
特に家に有酸素運動マシンを購入する場合は、買ってしまってから不適切なことに気づいても遅いからです。
本記事で紹介した判断基準やチェック法を参考にして最適なマシンを選んでいただければ幸いです。
安全に行うことができれば有酸素運動の効果は必ず出ます。
吉祥寺のパーソナルトレーニングジム
導[MICHIBIKI]ストレッチ&エクササイズ