走りやすくて膝に優しいランニングシューズの選び方と初心者向けおすすめ6選を紹介!

ランニングシューズ ランニング

はじめに

ランニングシューズの選び方といえば、

  • 値段
  • サイズ
  • フィット感
  • クッション性
  • デザイン

まずは上記の中でも基本中の基本であるサイズに注目!

サイズと聞かれて男性なら27㌢とか28㌢、女性なら22㌢とか23㌢という認識しかない人は要注意です。

シューズのサイズとは足長、足囲、足幅

足長とは、かかとの最も端から最も長い足指の先端までの長さで最も認知度の高いもの。

足囲とは、親指根元の骨が出っ張ったところと、小指根元の骨が出っ張ったところを結んだ周囲の長さ

足幅とは、第1指と第5指のそれぞれの付け根を結ぶ線の長さ

足囲、足幅についてはいわれてああなるほどという人の方が多いのでは⁉︎

イラスト

そして足囲はワイズ(ウィズ)と呼ばれることもあります。ワイズ(ウィズ)はDE2E3Eなどのように表記されており、サイトによっては靴幅などのように表記されることもあります。

さらにサイズはメーカーによって若干の違いが現れます。

というのも、ナイキやアンダーアーマーはアメリカの会社なのでシューズもアメリカ人の足を基準に作られています。一般的に日本人は足幅が広いが、アメリカ人は狭い。一方、足長はアメリカ人の方が長いからナイキやアンダーアーマーのシューズは形が細長い傾向にあります。

イラスト

つまり、足幅の広い人がナイキやアンダーアーマーのランニングシューズを足長だけ見て買うのは失敗する可能性が高い。

イラスト

当然、実店舗のように試し履きはできないのでサイズの事前チェックは必須。

足にフィットするシューズを真剣に選ぶなら足長だけではなくワイズ(ウィズ)のチェックも欠かせません。

最近は実店舗よりもECサイトで購入する機会が増えています。

ということは自分でサイズ(足長、足囲、足幅)を事前チェックする必要があります。

しかし、心配いりません。

実は自宅で簡単に測れます。

メジャーさえあればOK

参考サイト:https://jpn.mizuno.com/mizuno_magazine/howto/20210910

最近のECサイトでは購入者の履歴などから最適なサイズを提案してくれることもあります。

サイズが決まればフィット感は付いてくると考えていいでしょう。

となると、値段やデザインは写真で確認できるからあと残るポイントはクッション性。

実はクッション性ってかなり重要。

なぜなら、

クッション性=衝撃の吸収

つまり、クッション性に優れているシューズほど膝や腰にかかる負担を最小限に抑えられる。

走ると膝や腰が痛くなる人は特に注目するべきポイントです。

本記事ではクッション性の高いシューズも紹介しています。

この記事の対象者:ランニング初心者、筋力の弱い人、運動不足の人

追伸

ランニングシューズの選び方をクリアできてもそれで全て解決というわけではありません。

実はランニングシューズの機能性に関係なく膝や腰を痛める人は一定数います。

そこで、本記事では初心者が膝や腰に負担をかけずに走ることに役立つおすすめランニングシューズを紹介するとともに、ランニングシューズの機能性が高くても膝や腰を痛めてしまう理由と対策法についても説明します。

ランニングで目的を果たしたいと考えている人はぜひ参考にしてください。

比較早見表

  1. ナイキ・Pegasus 39
  2. ナイキ・Pegasus 40
  3. ミズノ・Wave rider26
  4. アシックス・GlideRide 3
  5. アシックス・NOVABLAST 3
  6. アシックス・GEL-NIMBUS 25

ランニングシューズの選び方

値段

値段は各自の予算によりますが、一ついえることは変にケチらない方がいい。

理由は、シューズはあなたの身体を守る物だから。

安くすませようと考えている人はケガをした場合に被る損害をイメージしましょう。

筋肉痛なら数日休めば回復することがほとんどです。

しかし、筋肉だけではなく靭帯や軟骨を損傷したら完治までにもっと長い時間がかかります。症状によっては医療機関や治療院に通うことになるかもしれません。

治療院だと保険適用外の可能性も。

結果的に時間的にも金銭的にも余計なコストがかかるなら最初から機能性の高いシューズを購入しておく方が結果的に安く済むことだってあります。

とはいえ、予算オーバーできない

そんな人には裏技とまではいきませんが、型落ちモデルを安く購入するという方法があります。

しかし、ここも注意を

なぜならランニングシューズは必ず劣化するから。未使用であっても34年でソールが劣化するといわれてます。

参考サイト:https://www.asics.com/jp/ja-jp/blog/article/life-of-shoes

型落ちモデルを買う場合はこの点に気をつけるべきです。例えば2年以内に発売されたモデルなら一見安心に思えますが、未使用でも34年でソールが劣化することを考えればこのシューズに推奨される実働期間が長くないことは容易に想像できます。

予算をどれだけオーバーするかにもよりますが、許容範囲なら保険と考える方がいいと思います。

サイズ、フィット感

サイズ(足長、足囲、足幅)については冒頭でも書きましたが、ECサイトで購入するなら事前に自分のサイズを全て確認しておく必要があります。

その上で、

足長の目安はつま先に0.51.0㌢の余りがあること。

足幅、足囲はワイズ(ウィズ)に反映され以下のように表記されています。

狭い←ABCDE2E3E4EFG→広い

しかし、全てのメーカーで記載されているワイズ(ウィズ)が共通というわけではありません。メーカーによって違うこともあります。

ですから対策として、返品ができるかどうかを必ずチェックしましょう。

極端に安い物は返品の対象外かも

当然、サイズが全て合わなければジャストフィット感は付いてきません。

最悪の場合、シューズの内側と足肌が摩擦を起こし靴擦れすることも。

摩擦を繰り返すとヒフが硬くなり、たこや魚の目、外反母趾の原因にもなります。

ジャストなフィット感を得るためにもサイズのチェックは全てが重要です。

クッション性

シューズのクッション性を出す上で欠かせないのがソールです。

インソールというのはよく耳にするかもしれませんね。

インソールシューズ内側にあって足裏と接するソールのこと

しかし、インソール以外にもあります。

それは、

アウトソール地面に接するソール

ミッドソール中間にあるソール

クッション性で注目したいのはミッドソール

ミッドソールの厚さでクッション性が決まるといっても過言ではありません。

私自身は膝に不安がある方なので足長28㌢のシューズに対して260g270gの重さ(シューズ片方)を目安に選んでいます。この重さのシューズを選べばクッション性を十分に感じることができています。

しかし、ミッドソールの機能性が高いシューズは値段もアップします。

予算に上限があれば悩ましい問題ですが、ここもやはり保険だと考えて検討する方がいいでしょう。

私自身の感想ですが、クッション性の高いシューズで走ると全然違うんです。買ってよかったと思いました。

デザイン

デザインの良し悪しは使う人の主観なので原則として注意することはありません。

日常的に履きたい人はとことんこだわればいいと思います。

ただし、例外的に一つだけ注意するとしたら運動と日常と併用することによるシューズの摩耗、劣化が早まる可能性です。

見た目はもちろんクッション性が低下するのも早まる可能性が高いといえます。

クッション性の高いおすすめランニングシューズ6選

ナイキ エアズーム ペガサス39、40

ペガサスシリーズについて

NIKEランニングシューズ

ペガサスシリーズとはNIKEのロングセラーなランニングシューズです。

ペガサスシリーズの下位モデルにライバルフライシリーズがありますが、ペガサスシリーズの方が完成度は圧倒的に高くランナーに必要な機能が全て盛り込まれています。

完成度が高いので値段は高くなりますが、自分の足を守りながらランニング効果を出すという意味においてはとても付加価値の高いシューズです。

特に最新モデルのペガサス40と一つ前のモデル、ペガサス39について

  • それぞれにどのような付加価値があるのか?
  • 両者の違いは何か?

次項で解説します。

ペガサス39、40の付加価値

結論からいって、ペガサスシリーズの39代目(以下、39)から40代目(以下、40)へはマイナーなアップデートです。

ですから、39に比べて40の方が素材や機能性が格段に上がった印象はありません。

その上で、両者に共通した付加価値ですが、

それはペガサス38(以下、38)という旧式モデルと比べるとわかりやすいといえます。

38から39にアップデートされたときに私が最も感じた違いは

弾力性の向上とそれによる着地での柔らかな接地の感覚

これは38から39にかけてミッドソールでズームエアを使用している範囲が広がったことが影響していると考えられます。

参考サイト:NIKE公式ページ

次に、足の運びが格段にスムーズになりました。

理由はアウトソールにありますが、

そもそも一般論としてバイオメカニクス的に見ると、走る際には必ず下記のようにウィンドラス機構という足底腱膜の巻き上げ機能が起こります。イラスト(右)からもわかるように足の前部が曲がることで足底腱膜の巻き上げが起こります。

39も40もアウトソールが足底腱膜の巻き上げ機能を使いやすいような構造になっています。

アウトソールのつま先部分が曲がりやすいことで着地がスムーズになり足運びも軽くなるので速く走ることや、軽快に走ることに役立ちます。

ウィンドラス機構

前述の2点においては40も39と同程度の機能が維持されています。

下記↓は本シリーズ第40代目の最新モデル・ペガサス40(2023年5月現在)。

ではペガサス40が39と違う点は何か?

それは以下2点です。

  1. 一つ目がアッパーの構造です。素材については大きな変更はありませんが通気性が格段に向上したので長時間着用しても蒸れる感覚が抑えられています。
  2. 二つ目が足の中央部分のサポート力です。このサポート力の向上によりランニング中に足とシューズがズレるような感じが抑えられています。40も39同様に反発力が強いのでそれによるズレを抑えるための改良だと考えられます。

特に後者はランニングのパフォーマンスに大きく影響するポイントです。

つまり、ミッドソールもアウトソールも39から40にかけてソール素材や構造に大きな変更はないけど、走行中に足とシューズのズレる感が40の方が解消されているこの点に関してはパフォーマンスの高い上級ランナーにならないと付加価値として感じにくいかもしれません。

以上を整理すると、

  • 38から39にかけては大幅にアップデート
  • 39から40にかけては小幅なアップデート
  • 39ではなく40を選ぶ決定的な理由としては走行時のサポート力

私の意見としては、

40は最新だから高いので一部の上級ランナーを除いて無理に買う必要はないけど、38と39を比較したら確実に39の方が推しです。

下記は↓ペガサス39

メリット

  • 最新モデルになる度に軽量化、安定性が増す
  • 膝や腰への負担を驚くほど軽減してくれるクッション性
  • アッパーの構造、素材にこだわっているのでフィット感が抜群

デメリット

  • ランニングシューズとして手頃な値段ではない
  • 日本のメーカーではないのでワイズに注意

こんな方におすすめ

初心者、上級者問わず使えます!

ジョギングだけではなく東京マラソンやホノルルマラソンなど大会で完走したい人

当店のお客様の声をピックアップ!

  1. 他のシューズからペガサス39に変更したら驚きの発見がありました。今までアスファルトの上を走るとすぐに膝が痛くなっていたので芝生や土の上を走るようにしていたけど、ペガサス39だとアスファルトの上を走っても膝が痛くならずに走れてます。とにかく安定性を感じてます。
  2. ペガサス39の衝撃吸収はすごいと感じるが、その反面進みやすさはイマイチ。スピードを出すには走りのスキルや筋力がいる気がする。
(注)いずれも個人の感想です。

ミズノ ウェーブライダー26

ミズノ独自の技術について

ミズノウエーブ

ランニングシューズを語る上で切っても切り離せないのがカーボンプレート

カーボンプレートは素材自体が軽くて強く、その反発性を最大限に利用することで大きな推進力が生み出されるので上級ランナーを中心に急速に普及しています。

しかし、ランニングシューズで使われるプレートはカーボンだけではありません。

特にミズノでは独自のミズノウェーブというプレートがミッドソールの一部として使われており、硬さ・屈曲・ねじれ・反発をコントロールする役割を果たしています。

カーボンプレートとの違いですが、

カーボンプレートの特性は高い反発性にあり、それによりランニングの推進力を強力にアシストできます。

一方のミズノウェーブは安定性に大きく貢献します。

他方、反発性に関してはこちらもミズノ独自のソール素材であるミズノエナジーにより生み出されます。

参考ページ:ミズノ公式サイト

つまり、ミズノのランニングシューズは以下2つの素材の組み合わせが安定性と反発性のバランスに大きく影響しています。

  • ミズノウェーブ
  • ミズノエナジー

どちらもミズノではさまざまランニングシューズに搭載されている機能ですが、中でも初心者に特におすすめなのは膝への衝撃を減らしながらスムーズな走りを追求できるウェーブライダーシリーズです。

ミズノエナジーは他の高反発素材に比べると反発性は低いので速く、力強く走るためには地面反力を利用する走り方が必要です。つまり、お尻やふくらはぎの筋肉を効率よく使う必要があるので、ランニング自体でヒップアップや引き締め効果を狙うことにも適していると考えられます。

ウェーブライダー26の付加価値は前作25との比較を

ウェーブライダーの最新モデルはウェーブライダー26↓(以下、26)です。

下記↓はウェーブライダー26

26は前作のウェーブライダー25(以下、25)と何が違うのか?

下記↓はウェーブライダー25

結論からいうと、

25から26へはミッドソールとアウトソールが大幅にアップデート

 

まずミッドソールに関しては、

ミズノエナジーの比率が17%アップ

素材自体の量が増えたことで26の方が約20g重量アップしています。

これはミズノエナジーもそうだし、アッパーを摩耗から保護しているPU(ポリウレタン)プリントの量も増えていることも影響していると考えられます。

微増とはいえ当然、シューズの重量アップはスピードを出すことにはつながりません。

つまり、26ではスピードを上げて走ることよりも一定のスピードで安定した走りをできるように改良されています。

要は、サブ3のランナーがレースで使用することが推奨されるシューズではありません。

 

そして、ミズノエナジーの増量アップによりクッション性と反発性が格段に向上しています。※底の厚さが底が2㎜アップ

一般的に反発性が上がれば安定性は低下しやすくなりますが、そこはさすがミズノ。

ミズノウェーブの使い方を工夫することで反発性アップによる不安定性の増加を抑えることに成功しています。

具体的にいうと、25では内側だけをミズノウェーブで巻き上げていましたが、26では内側に加えて外側も巻き上げることで安定性をさらに強固にしています。

つまり、ミズノエナジーの増量などでミッドソールのボリュームが増していますがミズノウェーブの技術により安定性を損なうことがないように工夫されています。

 

次にアウトソールの変更点ですが、

25ではアウトソールにつま先を曲がりやすくする溝を入れてましたが、26では溝をなくしてつま先があまり曲がらないようになっています。

つま先が曲がりやすい方がフォアフット走法に向いているしスピードも出しやすいのは明白です。

しかし26ではつま先の曲がりやすさを抑えることで走行中に重心をコントロールしやすくしています。

つまり、スピードを上げて走ることよりも一定のスピードで安定した走りをできる工夫だといえます。

長い距離を安定的に走りやすくなったといえます。

 

最後にアッパーの変更点です。

アッパーに関しては小幅なアップデートですが、

26の方が25よりもアッパー素材の通気性がよくフィット感が向上しています。

25では接地のときにシューズと足がズレる感覚が多少ありましたが、26では25よりもPUプリントで多く補強しているのでホールド感がアップし、接地でもシューズと足がズレる感覚が抑えられています。

それによって、効率よく地面を蹴り、推進力を生み出しやすくなっています。

つまり、26の方がランニング中の足とシューズのズレ感を抑えています。

それにナイキのペガサス39よりも足幅が広いので日本人向けだといえます。

 

高反発シューズと比較

カーボンシューズをはじめ、最近の主流は反発性アップによるスピードの出しやすさ、走りやすさが注目されています。

このような反発性に優れたシューズに不慣れな人が使うと自分の体力や持久力を超えるような走り方をして自分のペース配分を乱すことが考えられます。

そうなると体力のない人は早くバテて思ったより走行距離を伸ばせなくなります。

さらに、気温や湿度の上昇などバテにつながりやすい条件がそろうときは上級者であってもペース配分が難しくなります。

ですから、初心者や不慣れな人が自分のペースで走りきるにはウェーブライダーのようなシューズはとても貴重です。

とにかくゆっくり長く走るのには最適です。

それに上級者であっても練習用として用途に合わせて使うこともできます。

(注)筋力の弱い人や不慣れな人が反発性の高いシューズでスピードを出し過ぎないようにすると筋力で重心をコントロールできないので関節への負担が増して膝などのケガにつながる可能性が高くなります。

メリット

  • 日本のメーカーなので日本人の足に合わせて設計されている
  • 膝への衝撃を抑えながらある程度スピードも追求できる
  • サイズに選択肢が多くジャストフィットしたシューズを選びやすい

デメリット

レースでタイムにこだわって走ることには向いていない

こんな方におすすめ

膝への負担を気にせず、サブ4あたりを目標に完走したい人

当店のお客様の声

  • クッション性が高くて膝の負担が減った。シューズ自体も軽くて、見た目もカッコいい。
  • クッション性も反発もあるのに足にストレスなく走ることができる。軽量だし、厚底ソールで足底を支えられて守られている感覚がある。
  • 色のバリエーションが豊富だから普段履きもできる。
(注)いずれも個人の感想です。

アシックス GlideRide3

特徴

Glide Ride3↑はグライドシリーズの最新作です。

グライドライドとはアシックスが走行効率を追求して開発しているエナジー・セービング・シリーズに含まれるランニングシューズの一つで、最新モデルはグライドライド3

グライドライド3の特徴をひとことでいえば、

反発性とクッション性の高さを両立させ、ランナーの体重移動をスムーズにしてくれるシューズで、なおかつ履き心地が柔らかい。

中でも他のシューズと明らかに違うのが

シューズの底が前に転がるようにランナーの体重移動をサポートしてくれる

上記はあくまで感覚的な表現なのでわかりにくい人は下記のようなロッキングチェアをイメージしてください。

ロッキングチェア

ロッキングチェアは足にあたる部分が曲がっているので、座っている人が重心を前後に移動させるとイス自体が前後に転がるような動きをします。

グライドライドでもこの原理を利用しています。

具体的にいうと、

靴底のつま先部分の接地面積を少なくすることで、ロッキングチェアが転がるような感じでシューズが前のめりに転がるような動きが出やすくなっており、これによりでランナーの体重移動をサポートしてくれます。

単純につま先部分の接地面積を少なくするだけでは、かかと部分がフラットに近いのでつま先からかかとに重心が移動すると、かかとと地面が衝突して衝撃を受けることになります。

(注)下記はあくまでイメージです。実際のシューズとは関係ありません。

ランナー

しかし、そこはミッドソールの素材を工夫することでクッション性の高さを実現させて見事にカバーしています。

前作のグライドライド2も転がる感覚は同様でクッション性の高さもありました。

グライドライド3では前作のグライドライド2と比べてミッドソールの素材にアレンジが加えられています。

具体的にいうと、

グライドライド2のミッドソールは、

  • 下層部分フライトフォームプロペル
  • 上層部分フライトフォーム

グライドライド3のミッドソールは、

  • 下層部分フライトフォームプロペル
  • 上層部分フライトフォームブラスト+

つまり、グライドライド3では上層部分にフライトフォームブラスト+という新たな素材が追加されています。

 

フライトフォームプロペルの特徴

  • クッション性と反発力を重視した素材
  • 高いクッション性で着地時の衝撃を吸収する
  • 反発力も高い

フライトフォームブラスト+の特徴

  • 軽量性と反発力を強化した素材
  • 素材自体が軽くて柔軟性に優れている
  • 高い反発力を持ちながらも、足への負担が少ない

グライドライド3のミッドソールは下層部分では2同様にフライトフォームプロペルを使ってクッション性の高さをキープしつつ、上層部分ではフライトフォームブラスト+を使って軽量化と反発力アップを実現させています。

体重移動のサポート自体は大きな違いを感じない可能性がありますが、反発性がアップしているにもかかわらずクッション性がキープされているので膝への負担も抑えることができます。

(注)クッション性にも反発性にも優れたシューズなので決して安くはありませんが、ランナーの足を守るという点から非常に優れたシューズです。

その他にアッパーの素材も前作2でのエンジニアードメッシュから3ではジャガードメッシュになり、こちらもシューズ全体の軽量化に貢献しています。

補足になりますが、グライドライドの下位モデルにはエボライドがあります。

こちらの最新モデルはエボライド3

エボライド3は手頃な値段で購入できるメリットはありますが、ミッドソールに使われている素材が軽量性に優れるフライトフォームのみ。グライドライドのように反発性に優れた素材は使われていません。これは前作のエボライド2も最新のエボライド3も同様です。

エボライドはグライドライドより靴底の接地面積が多いので、転がるような感覚に関しても小さくなります。よって、体重移動のサポート感覚は薄くなります。

ただし、上位モデルのグライドライドと比較した上での違いなのでエボライドを買わない方がいいということではありません。

あくまでコスパ重視のモデルなのでその違いを理解しておきましょう。

参考サイト:アシックス公式ページ

 

 

グライドライドシリーズとは別にコスパに優れたエボライドシリーズもありますが、グライドライドはその上位モデルだけあってエボライドシリーズよりもさらにクッション性が優れ、大きな推進力を生み出せるようになっています。

アシックスはフィット感に優れていることでも評判ですが、グライドライドもこの例にもれません。

代名詞のコロンと転がるように走ることができるのは大きな付加価値といえます。

グライドライド3では前モデルよりもアッパーの素材がソフトになり履き心地が良くなっています。

また、前モデルよりもミッドソールの弾性が増したので、日々のジョギングだけではなくフルマラソンでも十分な効果を期待できます。

メリット

  • 日本のメーカーなので日本人の足に合わせて設計されている
  • 長時間のランニング、坂道のランニングでも膝の負担が軽減される
  • 耐久性がいいので比較的長く使うことを期待できる

デメリット

  • 人によってはかかとの幅が広広すぎる感じを受ける可能性がある
  • グライドライドシリーズはエボライドシリーズより重量感が増す
  • カーボンや薄底のシューズを履き慣れていると重量感を感じる可能性がある
  • ロード用なのでトレイルランニングには不向き

こんな方におすすめ

フルマラソンで完走が難しい、途中で歩いてしまう人

※歩いてもコロンと転がるように進むことができます

当店のお客様の声

  • 靴が転がるような感覚で走れる上にクッション性が高い。
  • シューズが足を前に進めてくれる感覚なので省エネを期待できる。
  • サブ4、サブ4.5あたりが目標のランナーに適している。
(注)いずれも個人の感想です。

アシックス NOVABLAST3

特徴

 

NOVABLAST3↑は見た目にもわかる厚底でクッション性は抜群。

前足部のクッション機能はフォアフット走法でも着地をアシストし、推進力アップを期待できます。

カーボンプレートは使われておらず、クッション素材により安定性と反発力を提供してくれます。

カーボンプレート使用のシューズを使うと足や膝の痛みを訴える人がいますが、NOVABLAST3ならその心配はありません。

履いた感覚も柔らか過ぎないのに、クッション性も反発力も高い。

足首に捻挫癖のある人も安定した走りを期待できます。外観からもクッションの厚さがよくわかります。

メリット

  • カーボンプレート不使用なのでスピードを出してもケガしにくい
  • フォアフット走法であってもクッション性能による安定性を期待できる

デメリット

走り方も要求されるカーボンプレート使用のシューズと併用しながら速く走るとケガをする可能性がある

こんな方におすすめ

  • フォアフット走法で足や膝に痛みの出やすい人
  • 過体重の人

当店のお客様の声

  • 厚底だからクッション性が高いのはイメージ通りだったけど、まるでトランポリンに乗ったかのような感覚で走れたのは驚いた。大袈裟に聞こえるかもしれないけどそのくらい衝撃を受けた。
  • 捻挫癖のある私がNOVABLAST3を履いて走ってみたら足首のグラつきを感じることなく走れた。衝撃の吸収にも優れているけど、反発力もそれなりにある。
  • カーボンプレート入りのシューズでレースに出ると後半に膝に負担がかかっていたのでNOVABLAST3を使ってみたところ膝への負担感が少ないのに気づいた。次回はカーボンレスのNOVABLAST3でレースに出ようと考えている。
(注)いずれも個人の感想です。

アシックス GEL-NIMBUS25

特徴

これまでもさんざん安定性を強調してきましたが、

GEL-NIMBUS25はアシックス中でもその次元がさらに上がります。

アシックスの代名詞ともいえるGEL(ゲル)素材が搭載されクッション性を高めています。

特に新クッション素材であるPureGELが使われており、従来のモデルよりもクッション素材の柔らかさは約65%向上し、さらに約10%軽量化されています。

アシックス公式ページ:https://www.asics.com/jp/ja-jp/mk/running/nimbus

とにかくクッション性はかなりの優れもの。

初心者がランニングするなら最も快適なシューズと言っても過言ではないほどの機能性です。

日本人よりも体格の大きな欧米人が好んで使用しているという話しも聞きます。

メリット

  • 耐久性が高いので消耗の進行を遅らせる効果を期待できる
  • ゆっくり長く走るのに最適

デメリット

  • スピードを出すには適さない
  • 値段が高い

こんな方におすすめ

  • 予算に余裕のある人
  • 値段よりも耐久性を重視する人
  • 過体重(90kg以上)で腰や膝に既往歴のある人

当店のお客様の声

GEL-KAYANOからGEL-NIMBUS25に変更してみたら衝撃の吸収が全然違った。90kg以上ならGEL-NIMBUSの方がいいかもしれない。

(注)個人の感想です。

ランニングシューズの機能性が高くても腰や膝を痛める例とその対策

運動スキルの問題

わかりやすくいえば、運動能力の高い人は特に指導を受けなくても適切なフォームでランニングできる可能性が高い。

つまり、そうでなければ不適切なフォームでランニングする可能性が高い。当然、必要なのは適切なランニングフォームの獲得です。

具体例をあげれば、

  • 股関節の可動域と筋力を十分に使えないフォーム
  • 足関節(いわゆる足首)の筋力を十分に使えないフォーム

当然、上記は連動して体幹の筋力が弱いとか猫背や反り腰などの姿勢不良も付いてきます。

対策としては、適切なフォームをマスターするしかありません。

それには自己流ではなくパーソナルトレーニングが最も近道です。

身体の疲労度が高い

いわゆる走り過ぎの問題です。どこからが走り過ぎか?は個人差がありますが、少なくとも以下のどちらかに当てはまるなら要注意です。

  • 毎日走っている
  • アスファルトの上しか走らない

その他にもケア不足も考えられます。

ちゃんと前後にストレッチをしてると自覚してる人であってもストレッチだけでは必ずしも十分なケアができているとはいえません。

というのも、筋膜が過度に緊張した状態でストレッチしても十分に効果が現れない可能性があるからです。

手順としてはストレッチの前に筋膜の緊張を緩めることを優先し、その後ストレッチを行うべきです。

筋膜の緊張を緩めるには筋膜リリースですが、やり方はいろいろあります。

マッサージを受けてもいいし、フォームローラーなどの専用ツールを使用してもいい。

とにかく順番を間違えないようにしましょう。

ストレッチしかしてない人はケアのやり方について認識をアップデートしましょう。

まとめ

ランニングシューズを選ぶときに真っ先に確認しておきたいのがサイズです。

サイズには足長、足幅、足囲(ワイズ)があります。

一般的に日本のメーカーはワイズが広いので日本人の足にフィットしやすいといえます。

ナイキなど海外メーカーは日本人の一般的な足の形に合わせて作られてはいないので足長のわりにワイズが狭くなっています。

履き心地のよいフィット感を得るにはサイズ選びが重要です。

そして、機能面で確認しておきたいのがクッション性、推進性。

クッション性が高いと膝への衝撃が緩和され、推進性が高いとスピードを出しやすくなります。

一般的にクッション性が高いと推進性は低下しますが、どちらの特性も併せもったシューズもあります。値段は高くなりますが、自分の必要性に応じて選んでください。

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筆者の紹介

名前:SHINトレーナー

トレーニング指導歴15

主な経歴

  • MLBテキサスレンジャーズのインターンシップを経験
  • 総合格闘技UFCの選手に帯同し、アメリカ遠征を経験
  • 拓殖大学硬式野球部コンディショニングコーチ経験
  • 帝京高校硬式野球部コンディショニングコーチ経験
  • 富士重工硬式野球部コンディショニングコーチ経験

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